お庭が広く、夏の草むしりが大変とのことでした。土の面積を減らし管理がしやすいお庭とのことでプランニングスタート。最終的には、鉄平石貼りポーチ、雨落ち部分の砂利敷き、飛び石工事をさせていただきました。
庭作りにとても熱心な奥様らしく、随所にこだわりが散りばめられています。
玄関を出れば、存在感のある大きな飛び石が庭の中へと誘ってくれます。庭の大きさにも見劣りしない、どっしりとした飛び石の園路を歩けば二手に別れ、一方は奥へと、もう一方はポーチへと続きます。
ポーチの方へと歩を向ければ、そこには鉄平石敷きの柔らかな曲線のポーチが。面積の広いポーチも鉄平石敷きなら自然風の中にも高級感のあるスペースに。沓脱ぎ石も鉄平石貼りにしたことで、統一感がでました。
ポーチの中、所どころに設けられた植栽スペースは奥様のアイディア。やがて生茂る緑は、ドライエリアの堅さに水みずしい印象をプラスしてくれることでしょう。
ポーチを渡り軒下を歩けば雨にぬれずに庭の奥へ。雨落ち部分のサビ砂利敷きは、水跳ねを軽減します。土留に使用した木杭は、主張しすぎないブラウンカラーが落ち着いた庭にしっくりと馴染みます。
材料としての石の堅い印象も、ラインを曲線にすることで流れるような軽やかさでました。堅い和風すぎず、自然風の柔かさを残した庭に仕上がりました。
プランから材料選びに至るまで、奥様にはたくさんのアイディアを出していただき、勉強させていただきましたの一言に尽きます。なかなかプランが進まずプランナーとして至らない点も多かったにも関わらず、広い心で見守っていただいたように思います。
今年の夏は、草むしりに悩まされることなく、木陰ができる頃にポーチの上で涼みながらお茶を楽しんで下さい！